気分障害ってつまるとこなんなの?
どうも第二回の記事になります。
今日はタイトルについて自分の実体験も含めてまとめてみようと思うよ。
さて、この二つは覚えてらっしゃいますか?
・不安障害=パニック障害
あくまで聞きなじみのあるものだけあげてます。
他にも専門的な本を読み解けばもっと細分化されていきますのでそれはまた機会があったらにします。
気分障害と聞くと気分なんて自分で何とかできるだろうって思う方も多いかもしれませんね。
私も何を隠そうそう思ってましたから。
だからちゃんと休んで、推し活してればよくなるんだって思い込んでました。
実際はそんなに簡単な話ではなかったんですけどね。
こんな質問をしてみたいと思います。
「気分ってどうして変わると思いますか」
実は私は気分の上げ下げや小さな変化を含む機微について自分が気分障害になるまで深く考えたことはなかったです。
欲しかった推しのグッズが買えたから幸せ、とか。
期間限定のアイスを買うことができたから今日一日ハッピー、とか。
仕事がうまくいかなかったから落ち込んでるんだ、とか。
そんなフワッとした答えしか持ってなかったんです。
実際、今となっては気分は自分ではどうすることもできないものに位置付けてます。
脳内分泌物質についての話はここでするつもりはありません。
とはいえ気分の推移って脳内分泌物質にとっても左右されるんですけどね。
自律神経系って聞いたことあるのではないでしょうか?
喜怒哀楽など、感情を司っているのも実質脳内の自律神経系にあるらしいんですよ。
さすがに脳神経系までしっかりと勉強が進んでいるわけではないのでらしいで失礼しますね。
気分障害っていうのはその喜怒哀楽を司っている自律神経系に異常が出ているってことです。
本当なら外的刺激や外的要因、はたまた内的刺激や内的要因によって気分が変わるはずのところがうまく変えられなくなってるんです。
しかも自律神経ってそもそも意識的に命令を出している部分じゃない上に、一度異常が生じるとなかなか治らないんですよ。
そうして、下される診断はこちら。
「自律神経失調症」
はい、とっても聞きなじみありませんか?
最近じゃああっちでもこっちでもこれが原因で休職したり、転職したりしてません?
私は休職した身の上です。
気分は自分でどうにかできるって思ってましたけど、実際は無意識化で働いてくれていた自律神経くんがエラーを出していて、気分がうまく推移できないでいる状態なんですよ。
そんなもの自分じゃどうにもできません。
自律神経を整える努力はできても、実際に絶対に改善する、治る、なんてことは実は誰も言えないんです。
それこそ完治ではなく寛解に向けて動くことのほうが多いくらいです。
気分障害って気分って名がつくから意外とすぐ治るんじゃないか、根性でどうにかできる、なんて考えはナンセンスです。
初期症状ですぐに医師の正しい助言の元治療をした場合は確かに早く治ることもありますし、それこそ自分自身でその苦しさと折り合いをつけられてしまう人もいるかもしれませんが、基本的に後者の折り合いをつけただけの場合はいつまた症状が出るかわからない状態の為、治ったとは言えないですよね。
気分が自分の思い通りにできないと落ち込む必要はありません。
そもそもの話、気分なんてのは自分じゃどうにもできないもんです。
気圧にも左右されちゃう自律神経くんが頑張らない限りどうにもなりません。
不安障害ってどんなもの?
さて、次に不安障害についてですが。
こちらは実体験からのお話をしようと思います。
まず、私は不安障害の中でもパニック障害と対人恐怖症を発症しました。
この障害が発症するととってもわかりやすく不安になります。
今の今まで気にも留めていなかったことが耐えられない不安になって襲ってくるんです。
私の場合は以下のキーワードで不安になりました。
・満員電車
・過呼吸
・前に失神した駅
・上司の視線
・他社の視線
社会人になって満員電車に乗らない日々はほとんどありませんでした。
なのに発症してから本当に乗れなくなってしまいました。
果ては、空いている時間帯に時間をずらして乗っても満員電車で起きたことがフラッシュバックしてダメでした。
不安が襲ってきて必死に耐えている自分。
そこへ、さらなる刺客「過呼吸発作」が襲ってきました。
これも電車で起こすことが多かったのですが、
「もしもまた失神したらどうしよう」
「この駅を過ぎたらしばらく降りられないけどだいじょうぶだろうか」
「またこの駅の近くで気持ち悪くなりそうだ」
そうそう何度も失神なんてしませんし、これって普通に考えたら杞憂ですよね。
なのに、なぜかそれが数分後の未来に起きることとして認識してしまうんですよ。
それで不安感がどんどんと大きくなるんです。
これがパニック障害の症状でした。
平たく言えば、トラウマに近い体験をした場所や条件が揃ったときにトラウマがフラッシュバックして不安から体調に異常をきたすってところです。
フラッシュバックは繰り返せば繰り返すほど慣れると思いますか?
残念ながら逆にひどくなります。
一度目の失神は仕方ないことで済ませそうですが、それが同様の区間、同じ駅の付近で二度、三度と繰り返してしまうと、
「ああ、やはり」
「またおきた」
「次も起きる」
こんな風に絶対に起きてしまうことのように感じ始めてさらに悪循環になります。
そうして気づけば、
電車に乗る=体調不良
というとんでもない等式が私の体には刻み込まれていました。
対人恐怖症ってどういうもの?
さて、次に不安障害のうちの対人恐怖症です。
私の場合は電車の件で思うように通勤できず、会社での稼働率が落ちてしまっていました。
もちろん、体に異常をきたしているのに当時週2~3回の頻度で行われていた飲み会に参加することもできません。
そうすると、段々と周囲の目が気になり始めたんです。
「本当は迷惑だと思っているんじゃないか」
「付き合いが悪くなったと思われていそう」
「さぼりの言い訳に電車のことを言ってると思われてないかな」
はい、とんでもない被害妄想ですよね。
今文字に起こして思いました。
落ち着いているときに見たら絶対に笑い飛ばせます。
気にするほど他社は自分のことを細やかに見てはいないものです。
そもそも、迷惑に思っているなら迷惑だと言われるでしょう。
会社が不良債権と化した人間をずっと雇っているわけもありません。
次、付き合いが悪いと思われていそう。
そもそも自由参加のものです。行かないからと言って心証を変えるような人とは一線引いておいた方が楽ですよね。
電車の件については診断書に救急搬送された記録まで残っているので疑いの余地がないですし、その後のパニック障害発作に関しても失神手前まで体調が崩れていることも嘘ではないです。そんな人にさぼるんじゃねえと思っている人がいたらそれこそ人でなしと叫んで縁を切ればいいだけです。
本当に辛いなら休む、そしてその会社の制度を使えばいいんです。
それでもダメなら、転職すればいいです。
私はそうしました。
対人恐怖症に関しては症状は千差万別ですが、私に発症したものでわかりやすったものをまとめます。
・他人の視線が怖くて落ち着かない
・常に誰かに見られているような言いようのない不安を感じる
・人の目を見て話せない
・言葉の裏を意味もなく考え込んで悩んでしまう
並べてみるとこれもまた自分で書いていて随分と追い込まれていたんだなと思います。
まとめ
気分障害と不安障害について自分の実体験をもとに思いのたけをぶつけてみました。
正直、実は表面化していないだけで軽度の気分障害や不安障害を抱えている人は多いんじゃないかと思いますなので、今日はこれだけは覚えておいてほしいことを書いておきます。
・気分障害は軽々に治るものではありませんし、基本的には医師の助言が必要
・不安障害は時と場合によっては意識がなくなったり、常軌を逸した行動をとる
さて、ここまではタイトルの数式の前半部分だけをお話ししました。
タイトルの数式の後半部分は次回、もう少しこの二つの障害について実体験を交えながらお話しさせていただいてから明かそうと思います。
また明日以降、記事をご覧いただければ幸いです。
それでは!